あなたは国際結婚に対してどんなイメージを持っていますか?
グローバル化が進み、昔よりも外国の方と接点を持つ機会が多くなったので、生涯のパートナーとして、外国の方を選ぶ国際結婚が、他人事とは言い切れない時代です。
とはいえ、国際結婚の件数は2006年をピークに減少傾向にあるようです。
そんな減少傾向にある国際結婚ですが、実際に国際結婚を考えている方がいるのは確かです。
筆者の両親は、韓国と日本の国際結婚だったので、幼いころから母と父の姿を見ては、国際結婚のメリットとデメリットを間近で感じてきました。
そんな方のために、私の両親や、国際結婚をした先輩カップルの声に耳を傾け、どんなところが国際結婚の魅力なのかを紹介します。
目次
▼お互いの文化の「良いとこどり」ができる
▼2つの国で結婚式を挙げることができる
▼家族や身近な人が新しい世界を体験できる
▼新しい言語が身につく
▼子供がバイリンガルになる可能性がある
▼帰省が海外旅行になる
▼文化の違いからお互いに対する期待値のハードルが低い
▼固定観念がなくなる
お互いの文化の「良いとこどり」ができる
国際結婚は、異なる文化で育った人との結婚です。自分が生まれ育った日本の文化だけでなく、相手が成長した国の文化にも触れられることは、大きなメリットです。
お互いの国の食文化や慣習などの「良いとこどり」をすることで、独自の「我が家の文化」を作っていくことも面白いです。
新たな発見に溢れた毎日の生活を心から楽しむことができるでしょう。
2つの国で結婚式を挙げることができる
国際結婚をした多くのカップルは、自分の国と相手の国の両方で結婚式を挙げることが多いようです。
その理由は、お互いが両親に結婚する姿を見せたいという親を想う気持ちから来ているのですが、結婚式を2回も楽しむことができるのは、かなり貴重な体験です。
日本での結婚式は、和装スタイルで、相手の国での結婚式は洋装スタイルでというようにすることで、ふたりにとっても、家族にとっても、新鮮な気持ちで結婚式をエンジョイできます。
家族や身近な人が新しい世界を体験できる
兄妹や両親は、あまり海外に行かないほうだ。といった外国の方と接点があまりないご家族にとっては、国際結婚がもたらす影響は大きいです。
同時に、国際結婚をしなければ経験できないことを経験できるようになるでしょう。
お互いに国籍が違うという壁を通り越して、親子や兄弟になるわけです。そんなお互いの国を尊重する体験を重ねることは人生に新しい彩りが加わることになります。
新しい言語が身につく
異国間での結婚で、最大の魅力は、「言語の違い」になるのかもしれません。
仕事や自己実現、趣味の為に相手の国の言葉を習得したいと考えている人にとって、ネイティブのパートナーを持つことは、大きな魅力になります。
語学学校では、多額の授業料がかかりますが、国際結婚をして生活を送るだけで自然と新しい言語が身につくので、語学習得にかかるコストはゼロ!
まさに、国際結婚は新しい言語を身に付ける千載一遇のチャンスともいえます。
習得している言語の数だけ、音楽や映画など、楽しむことができるエンターテイメントの幅も広がります。
多言語で情報収集することで、よりリアルな生の情報を得ることができる利点も大きいでしょう。
また、言葉の違いから、自然と、「相手が何を言おうとしているのか」という言葉の本質に注意を払うようになるのもメリットのひとつです。
日本語同士だと、「言葉のニュアンスで何を言わんとしているか相手にも伝わっているはずだ」と安易に考えてしまうことがありますが、必ずしも思った通りにならない場面があります。
夫婦のコミュニケーションをする上で大切なのは、「相手が本当は何を言いたいのかを常に理解しようとすること」なのです。
母国語が違うカップルの間では、必要以上に自分の言葉の意味を説明する為、夫婦間のすれ違いを防ぐことができるのです。
子供がバイリンガルになる可能性がある
国際結婚をしたからといって、子供が必ずバイリンガルになるわけではありませんが、一般的な日本人同士の夫婦に生まれた子供よりも、バイリンガルになりやすい家庭環境であることは事実です。
両親がお互いの母国語で子供と話をしたり、帰省した際に、外国の家族と会話をすることで、子供がふたつの言語を習得する可能性が飛躍的に上がります。
また、国際結婚で生まれた子供は、成人した際に、ふたつの国籍のうちどちらかを自由に選ぶことができます。
子供にとって人生の選択肢が増えることは、メリットのひとつであると言えます。
帰省が海外旅行になる
国際結婚の場合、夫婦どちらかの国に帰省することが、「海外旅行」にもなります。
そんな帰省は、行く側にとっても迎える側にとっても、テンションが上がる一大イベントになります。
飛行機のチケットさえ買ってしまえば、宿泊の心配はしないままに、気兼ねなく長期滞在をすることができます。
しかも、パートナーやその家族が、心強い現地ガイドをしてくれることも大きな魅力です。
相手の国の年中行事に合わせてスケジュールを組むことで、普通の旅行のような短期滞在では体験できないような、異文化を楽しむことができます。
「当たり前のように海外旅行ができる」というのが国際結婚をする大きな理由にはならないですが、ただの帰省が旅行に早変わりしてしまうというのは、国際結婚の大きな特典といえます。
文化の違いからお互いに対する期待値のハードルが低い
国際結婚は、「違いがあって当然」というところからスタートします。
お互いの文化や価値観に違いがあることを最初から受け止めているので、ケンカになったとしても、「文化の違いがあるからしょうがない」とある程度あきらめがつくので、良好な関係を維持しやすいという声があります。
お互いのことが好きになって成就する「恋愛結婚は減点法だ」という人がいます。
つまり、国際結婚はその逆で、加点法であるということなのです。
付き合いはじめる頃から、言葉も文化も違うふたりが生活するわけなのだから、そうカンタンに円滑に日々を送れるわけではないし、うまくいかないことのほうが多いに決まっていると思っていることが多いです。
なので、最初から相手に対する期待値のハードルが低いわけです。
そんな状況の中で、相手から歩み寄ってくれたときに。パートナーに好印象を持つのです。
国際結婚だけでなく、同じ国同士の夫婦にも言えることですが、相手が自分のことをわかっていて当然だという過度な期待を持たない事が、夫婦円満の秘訣なのかもしれません。
固定観念がなくなる
前述にも共通することですが、異なる国で生まれ育った夫婦同士が生活するうえで大切になるのは、「相手に合わせる」ということです。
日本人の常識や考え方で当然のことでも、相手にとっては想像もつかないことかもしれません。
そんななかで、自分の意見や常識を相手に押し付けていては、円滑な関係を維持することはできません。
「相手とのギャップを受け入れたことで、自分が長いこと信じていた価値観が取り払われ、新しい世界観が広がった」と語る先輩カップルが多いのです。
むしろそのギャップが刺激になって、人生観の新陳代謝にもなるようです。
文化の違いから、ぶつかってしまうことがあっても、そのひとつひとつに向き合って乗り越えた後には、成長した自分が待っているのです。
まとめ
国際結婚の良いところにフォーカスを当て、8つのポイントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
国際結婚を考えている人や興味を持っている人にとって、さらに魅力的に感じるものになったのではないでしょうか?
しかし、そんな国際結婚に憧れを持つだけではなく、どんなデメリットがあるのかについても、考えてみる必要があるのかもしれませんね。
≪参考記事≫
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