「大勢の仲間たちを巻き込んで、大切な人をサプライズで喜ばせたい。」 そんな気持ちが、フラッシュモブの本質ではないでしょうか。
フラッシュモブのサプライズ性を活かしたプロポーズの動画などがネット上で流行して、 いまや、結婚式、企業PR、入学式・卒業式、町おこし、イベント、チャリティー等の幅広い場所で 行われているフラッシュモブ。
フラッシュモブというものが浸透し、一般の方だけで作り上げた例も多くなっているなか、 「自分たちにも簡単にできる!」 と安易に考えてしまう人もいるのではないでしょうか?
フラッシュモブは、演出のアイデアを考えるだけでとてもワクワクしますし、 仲間とサプライズの秘密を共有するドキドキ感や、 友人たちと集まって練習やダンスをする時の団結感も有意義なものです。 しかし、本番を迎えるまでの準備期間の設定や、練習方法を間違えると、 「こんなはずじゃなかったのに・・・」という結末を迎えてしまいます。
せっかくのフラッシュモブを大成功へと導くために、 先人たちがやらかしてしまった失敗例9パターンと、 それぞれすべての改善策をまとめました。
目次
▼失敗例A/参加人数が多すぎた・・・。
▼改善策A/ゲスト100人に対してパフォーマーは10人!
▼失敗例B/準備期間が短すぎた・・・。
▼改善策B/ 準備期間は2カ月あると安全!
▼失敗例C/プロダンサーを入れずに自力でやりすぎた・・・。
▼改善策C/プロのフラッシュモブ依頼の平均相場は10~15万円!
▼失敗例D/練習をナメていた・・・。
▼改善策D/練習を欠席した人への情報共有が大事!
▼失敗例E/選曲がビミョーだった・・・。
▼改善策E/喜ばせる相手だけでなく、周囲の人々も楽しませること!
▼失敗例F/路上や会場の使用許可を取っていなかった・・・。
▼改善策F/警察の管轄や会場の管理者を事前にリサーチしよう!
▼失敗例G/ハイレベルにしすぎてグダグダになった・・・。
▼改善策G/「終わりよければすべて良し」に持っていくこと!
▼失敗例H/そもそも相手はサプライズが苦手だった・・・。
▼改善策H/相手のサプライズに対するイメージを事前にリサーチ!
失敗例A/参加人数が多すぎた・・・。
「せっかくのフラッシュモブなんだから、大勢で派手にやったほうが盛り上がる!」 と思うのは自然なことですが、メンバーを増やしすぎて後悔してしまうこともあります。
人数が多すぎると、練習のスケジュール調整が難しくなってしまったり、 練習や本番のときに統率を取ることが難しくなり、結果グダグダな感じになる可能性があります。
狭い会場に対して人数を集めすぎると、パフォーマンスを行うための十分なスペースが取れなかったり、 周囲の人の邪魔になって迷惑をかけてしまうおそれがあります。
改善策A/ゲスト100人に対してパフォーマーは10人!
大前提として、本番を行う会場に対して、 ベストなパフォーマーの人数は何人なのかを割り出すことが大切です。
おおよそフラッシュモブを行う上でのベストな人数は、 100人規模の会場に対して10人ぐらいのパフォーマーで構成することです。
それでも、「会場全体を巻き込んで、総立ちでパフォーマンスを行いたい!」 といった場合は、全員がその場ですぐに参加できるような、 簡単な振り付け演出のアイデアを練ると良いでしょう。
失敗例B/準備期間が短すぎた・・・。
フラッシュモブというものが浸透して、 Youtube等でいろんな人がフラッシュモブを成功させているのを見ると、 「自分たちにも簡単にできるのではないか?」 と思う方もいるかもしれませんが、 残念ながらそんなカンタンなものではありません。
本番を迎えるまでに、 入念な準備と練習を行うための期間を設ける必要があります。
改善策B/ 準備期間は2カ月あると安全!
友人たちの力を借りてフラッシュモブを盛り上げる場合、 社会人で忙しくスケジュールの都合が合わない可能性も考えて、 1カ月半~2カ月ほどの期間が必要になるでしょう。
メンバーで集まって練習する日や、自主練習の時間など、 余裕をもったスケジューリングが大切です。
専門のプロデュース会社や、プロのダンサーに依頼をかけて、 レクチャーを受けることなどによって、準備期間を短期化することが可能です。
また、練習場所は、 仕事終わりでも参加しやすいように、アクセスの良い貸しスタジオなどを 探すのが良いでしょう。 公民館等の公共の施設は、使用料金が安く非常に便利ですが、 事前予約が必要な場合が多いので、前もった計画が必要です。
失敗例C/プロダンサーを入れずに自力でやりすぎた・・・。
フラッシュモブ専門のプロデュース会社に依頼する際には、 プロのダンサーの人件費などのコストがかかります。
その支出をケチってなんでも自力でやろうとすると、 パフォーマンスのクオリティが落ちてしまったり、 効率の悪い練習の仕方をして、 やたらと時間がかかってしまうことがあります。
改善策C/プロのフラッシュモブ依頼の平均相場は10~15万円!
ダンス未経験者だけが集まっている場合、 コストをかけてでも、パフォーマンス力が高く、 効率的な練習のノウハウを知っているプロの力を借りたいものです。
そんなフラッシュモブのプロに依頼をかける場合の、 料金の相場を下記にまとめます。 地域や時期、演出内容などによって変動はあるため、 あくまで目安としてお考え下さい。
- 5万円~ ・・・ 最安値
- 10万円~ ・・・ 中間
- 15万円~ ・・・ 平均的相場
- 20万円~ ・・・ ハイクオリティ
失敗例D/練習をナメていた・・・。
フラッシュモブは、集団の美を活かし、 大人数でパフォーマンスを行うことに意味があります。
動画などでみるフラッシュモブは、 いかにも楽しそうで簡単そうに見えますが、 裏では懸命に個々のダンスの技術を鍛えるための練習を重ねています。
集団でパフォーマンスを合わせるためには、 忙しい合間を縫って、入念な打ち合わせや 合同練習などの時間を作る必要があります。
社会人だとどうしても予定を合わせるのが難しいときもあり、 思うようにクオリティを上げられない壁に直面します。 準備がうまく進まないと、協力者同士のなかで ギスギスした雰囲気が流れてしまい、 人間関係に亀裂が生じてしまうこともあります。
改善策D/練習を欠席した人への情報共有が大事!
社会人の場合、全員が毎回合同練習に参加できる可能性は低いため、 練習の段取りや、欠席者へのフォローを効果的に行いましょう。
動画などを利用して、練習に参加できなかった人の為に、 振り付けを伝え、各自で自主練習ができるようにします。
さらに、前日や当日の本番前には、本番さながらにリハ―サルを行い、 司会の段取りや音響設備などの最終チェックを入念に行いましょう。
失敗例E/選曲がビミョーだった・・・。
フラッシュモブを盛り上げるためには、 その場にマッチした音楽をセレクトする必要があります。
自分たちの思い出の曲や、 好みのミュージシャンなどで思い入れを加えることも大事です。 しかし、 ターゲットを喜ばせることだけを考えて、 マニアックすぎるものや、ノリずらいリズム、 シーンに合っていない曲を選曲してしまうと、 周りの人との温度差が生じてしまい、 イマイチ盛り上がらないことがあります。
改善策E/喜ばせる相手だけでなく、周囲の人々も楽しませること!
喜ばせるターゲットだけではなく、 周りの人や、参列者などのも含めて、 その場にいる全員が楽しめるものを目指すことが重要です。
聴きなじみのある曲や、 シーンに合っているのはどんな曲なのかを熟慮して、 全員が一緒に感動を分かち合えるような選曲を行いましょう。
失敗例F/路上や会場の使用許可を取っていなかった・・・
フラッシュモブは、場合によっては、 公共の施設や、街中の路上などで行うこともあります。
特に、プロポーズといったシチュエーションの場合には、 公園や思い出の場所などを選ぶことで、 サプライズ感を演出することができます。
しかし、 その場合には、敷地内や会場、 道路の使用許可を取ったほうがよい場合があります。 許可が必要にも関わらず、無許可で行ってしまうと、 途中で、管理者や警備員、警察に中断を求められてしまったり、 後でトラブルに発展してしまう可能性があります。 険悪なムードが漂ってしまえば、せっかくのフラッシュモブも台無しになってしまいます。
改善策F/会場の管理者や警察の管轄を事前にリサーチしよう!
どんなフラッシュモブにするのかを考える段階から、 敷地や会場の管理はどこが行っているのかをリサーチしましょう。
公園や会場で行う場合は、管理事務所や管理部署を、 道路上で行う場合は、住所から管轄の警察署を調べます。 公園や会場の許可申請は、場所によって様々です。
管轄警察署での道路使用許可申請を行う際には、
- パフォーマンスを行う場所を示した周辺地図
- 人や物の配置を示した、パフォーマンを行う場所の俯瞰図面
を用意すると、スムーズに許可申請ができます。
失敗例G/ハイレベルにしすぎてグダグダになった・・・。
複雑な演出を成功させれば、感動や驚きも大きいのですが、 あまりにも自分たちの実力にそぐわない演出をしてしまうと、 練習不足や、集団の息の合ったパフォーマンスが難しくなり、 失敗に終わってしまうリスクが高くなってしまいます。
改善策G/「終わりよければすべて良し」に持っていくこと!
難易度の高いレベル設定をして、 中途半端なクオリティのパフォーマンスにするよりも、 カンタンなものでも、ビシッと決まったほうが、 達成感や感動は大きいものになります。
特にラスト部分では、ビシッと感がとても大切なので、 比較的難しい演出は、序盤~中盤に持っていき、 「終わりよければすべて良し」という流れを作ることがオススメです。
失敗例H/そもそも相手はサプライズが苦手だった・・・。
以前、ネット上で、「フラッシュモブをされたから離婚した」という、 衝撃度満載の投稿記事がアップされ、非常に話題となりました。
それは、Yahoo!知恵袋での匿名の投稿でしたが、 投稿者の言葉を要約すると、
- サプライズで周りの人が踊りだすパフォーマンスとかマジ大嫌い
- そのことを主人に以前から伝えていたのに、フラッシュモブを主人が企画した
- 新婦は、あまりのショックに控え室に立ち去り、以降の披露宴に出席しなかった
- 披露宴を台無しにされた悔しさと、自分の価値観を無視された悲しみで離婚に至った
という内容です・・・。 衝撃ですね。
この記事が本当にあったことなのか、という真偽は定かではないとはいえ、 「フラッシュモブは恥ずかしくて苦手・・・」という人がいるのは確かだと思います。
つまり、記事のような出来事が起きてもおかしくはないということです。
改善策H/相手のサプライズに対するイメージを事前にリサーチ!
先ほどの記事にある離婚の原因は、フラッシュモブ自体が悪いのではなく、 新郎と新婦の間でのコミュニケーション不足にあるのではないでしょうか。新郎は新婦の好き嫌いを知っていたにも関わらず、 そこをないがしろにしてしまい、自分よがりになってしまった事も問題です。
つまり、 フラッシュモブを企画しようとする段階から、 「本当に相手はフラッシュモブのパフォーマンスが好きなのか」 を慎重に考える必要があるのです。
いまや、フラッシュモブの動画は、 国内外問わず、ネット上やテレビで見る機会が増えています。 そういった動画をさりげなく見せることで、 どんな反応をするかを観察してみることも大切です。
こういったパフォーマンスに感動している素振りがあれば、 戸惑いがあったとしても、フラッシュモブが成功する可能性は高いです。
しかし、その時点で「恥ずかしい」という言葉が出る場合には、 慎重に検討をする必要があります。
多少の苦手意識を持っている場合でも、 「貸し切りの空間で少人数ならOK」 「プロのダンサーだけのパフォーマンスならOK」 というような条件付きでOKということもあるので、 希望を捨てずに、あらゆる可能性を考えてみましょう。
まとめ
冒頭にも書きましたが、 フラッシュモブの本質は、 「大切な人をサプライズで喜ばせたい。」 という相手を第一に考えた気持ちです。
あなたが企画するフラッシュモブは、 人生の節目として、二人の心に残り続けるものです。
相手を喜ばせるために、事前のリサーチを慎重に行い、 楽しみながら企画を進めていきましょう。
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