結婚式の披露宴の締めくくりに上映されるエンドロールには、大きく分けて2種類があります。
思い出のの写真のスライドショーや前撮りの映像を使用する、「事前制作型のエンドロール」と、挙式当日の様子を撮影・編集する「当日制作型のライブエンドロール」です。
特に、後者の「当日制作型のライブエンドロール」の場合、当然ではありますが、新郎新婦がどんな完成形になるか、確認ができないまま、上映を迎えることになります。
要するに、カメラマンや編集者の技術・経験・センス・判断力にすべてを委ねることになるわけです。見ず知らずの人にそこまで丸投げすることに、不安を感じることもあるのではないでしょうか。
私たちDEPO LABO WEDDINGは、当日制作型のライブエンドロールに特に力を入れて制作をしています。
そこで、DEPO LABO WEDDINGは、どんなことを頭の中に描きながらライブエンドロールを作っているのか。何を大切にしているのかをお伝えすることで、すこしでも安心感を与えられればと思い、ライブエンドロールの本質について書き記します。
また、事前にエンドロールを制作する新郎新婦や、新郎新婦に制作を頼まれたお友達にとっても、エンドロールを作るうえでのヒントになる内容がぎっしり詰まっておりますので、ご参考にしていただけると幸いです!
目次
▼ウエディングエンドロールとは○○である
▼ゲストの名前やメッセージ文を表示して感謝を伝えること
▼観ている人を楽しませる映像であること
▼音楽の力を最大限に引き出すこと
▼新郎新婦が当日見れなかった世界を残すこと
▼まとめ
ウエディングエンドロールとは○○である
ウエディングエンドロールとは、一体何なのでしょうか?
DEPO LABO WEDDINGの映像制作プランはいくつかあるのですが、それぞれどういう映像が作られるのかを、最初からはっきりと理解している新郎新婦は、意外と少ないものです。(何度でもご説明して、その疑問を晴らすことが、私たちプロの仕事ではありますが… 。)
一生に一度きりの結婚式ですから!もう二度と同じときはやってきません!これは事実です。
自分たちの結婚式で、どんな映像を残すべきか。そこをしっかり理解していないと、ものスゴい後悔をすることになります!
では!ウエディングエンドロールとは、果たして何なのでしょうか?
早速ですが、ズバリ一言で言います。ウエディングエンドロールとは、「列席してくれたゲストや家族に、感謝を伝えるための映像」です。これこそがウエディングエンドロールの本質であり、メインコンセプトなのです。
DEPO LABO WEDDINGは、「どうすればゲストや家族の皆さまに感謝の気持ちを伝えられるか」を考えることで、何を撮影すればいいのか、どのような編集を行えばいいのか、その答えを導き出しています。
それでは、ゲストや家族に対して、具体的にどのようにすれば感謝の気持ちを伝えられるのでしょうか。
ゲストの名前やメッセージ文を表示して感謝を伝えること
披露宴に列席した経験がある方であれば、実際にウエディングエンドロールが上映されているのを見たことがあると思います。
その映像のなかで、ゲストや家族の名前が映画のスタッフロールのように表示されていたのではないでしょうか。(名前と一緒にそれぞれへのメッセージを添える場合もあります。)
これには意味があります。
「この日を迎えるために必要不可欠であった皆さんは、ひとりひとりが私たちの大事な一部分です」ということを、ゲスト名を表示することで表現しているのです。
さらに、より具体的に感謝の気持ちを伝えるために、映像のクライマックス部分に、感謝や決意の気持ちを込めたメッセージ文を表示します。(映像の冒頭部分で表示する場合もあります。)
例えるなら、このような文面です。
「皆様のご厚情を胸に幸せな家庭を築いていきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。●年●月●日 新郎名&新婦名」
ウエディングエンドロールは、もはやこのメッセージ文を伝えるために存在していると言っても過言ではありません。
さて。名前やメッセージを表記して感謝の気持ちを伝えることが、ウエディングエンドロールの本質だとお分かりいただけたと思います。
それでは、どのような映像を撮影し、編集を行うのがベストなのでしょうか?
観ている人を楽しませる映像であること
写真だけでエンドロールを作る場合でも同じことがいえますが、すべて新郎新婦だけの映像で構成されていたらどうでしょう?
そのような映像が上映された場合、「私たちを見て!」というような印象を、観る側に与える可能性がとても高いです。
ここで思い出さなければいけないのは、「ウエディングエンドロールは、ゲストや家族に感謝を伝えるためのもの」だということです。
新郎新婦だけの映像で構成されている映像では、「感謝を伝える」という目的を達成することが難しいのです。「みなさんのおかげで今のふたりがあります!」というような解釈もできなくはないですが、残念ながら、もう一つ大事なことが欠けてしまっています。
それは、「観ている人を楽しませる」ということです。一種のおもてなしの精神といってもいいでしょう。新郎新婦ばかりが映っていては、画面の変化が乏しく、観る人を飽きさせてしまう可能性が高いのです。
では、どうすれば観ている人を楽しませることができるでしょうか?その答えはズバリ、
「新郎新婦以外にもゲストや家族の表情やリアクションをふんだんに取り入れる」ことです。
そうすることで、映像を観ている人に、「知っている人がさっきの姿で映っているというリアルタイムなライブ感」と、「自分が映るかもしれないというハラハラ感」を与えることができるのです。
ちなみに、私たちDEPO LABO WEDDINGが、「ウエディングライブエンドロール」と、「ライブ」という言葉を取り入れているのは、このライブ感から由来しているものです。
人を撮影して映像表現するうえで、いちばんおもしろいことは、「見る—見られる」の関係を描くことです。
ただ無作為にゲストの表情を盛り込むのではなく、その瞬間、瞬間の、新郎新婦を見ているシーンを表現するという意図を持って、もっとも効果的になるタイミングにゲストの表情が映るように編集します。
音楽の持つ力を最大限に引き出す
ウエディングライブエンドロールは、新郎新婦が選曲した楽曲をベースにして制作する映像です。要するに、おふたりだけのオリジナルのミュージックビデオを作ることになるのです。
おおまかにいうと、楽曲には、「歌詞、リズム、展開(Aメロ、Bメロ、サビなど)」の3つの要素があります。
その楽曲が持つ力を最大限に発揮することを念頭に置いて編集を行います。
新郎新婦がその楽曲を選曲をするのには、必ず理由があるものです。何らかの形で、おふたりの思い出に関わっている、思い入れのある楽曲なのです。映像を作る立場としては、その思い出に寄り添おうとする気持ちが大事です。
そのために、挙式当日を迎える前に、事前準備を行います。先ほど書いた、選曲された楽曲の「歌詞、リズム、展開(Aメロ、Bメロ、サビなど)」を考慮して、楽曲のどの箇所に何のシーンを入れるか、という構成を決めます。
例えば、歌詞に「感謝」や「笑顔」といった言葉が入っているところでは、ゲストが笑って新郎新婦を見守っている画を入れようとしたり、サビの盛り上がりがあるところに、ベールアップやキスのシーンを入れたりというようなことを考えます。
最後のサビの前の間奏などで雰囲気が変わるところでは、挙式・披露宴の流れとは外れた、おふたりのメイクルームでの様子や移動や自然な表情で雑談しているオフショットなどを盛り込もうか、などと様々なことを考えています。
つまり、楽曲に寄り添ううえで、当日の式の流れの時系列を入れ替えたシーン構成にする場合もあります。
すべては、楽曲の持つ魅力を最大限に発揮する為です。
そうすることで、おふたりの思い出に寄り添うだけでなく、結果的に、ひとつのミュージックビデオの映像作品として、観る人を楽しませたり、感動を与えることにもつながります。
新郎新婦が当日見れなかった世界を残すこと
挙式・披露宴当日の新郎新婦は、はっきり言ってかなりバタバタします。いろんな出来事が目まぐるしく進むこともあり、ゲストの表情のひとつひとつを見ることも難しいのではないでしょうか。
しかも、お支度や中座をすることもあり、常にゲストと同じ空間にいるわけではないため、見落としているゲストの表情がたくさんあるわけです。
先ほど書いたように、ゲストの表情を沢山盛り込むことを重要視しているため、そういった見落としているゲストの表情が、映像に記録されています。
ゲストの表情をたくさん盛り込むのは、ゲストの為だけでなく、おふたりのためでもあるのです。
完成したウエディングライブエンドロールをご自宅で改めて観たときに、「こんなとき、こんな表情してたんだ!」という発見がたくさんあるはずです。
まとめ
- ウエディングエンドロールとは、「感謝を伝えるための映像」である
- ゲストの名前やメッセージ文を表示して感謝を伝えること
- 観ている人を楽しませる映像であること
- 音楽の力を最大限に引き出すこと
- 新郎新婦が当日見れなかった世界を残すこと
いかがでしたでしょうか?新郎新婦からエンドロールビデオの制作を頼まれたご友人やご家族の方にとっても、参考になれば幸いです。
私共にライブエンドロールの制作をご依頼いただければ、この上ない喜びなのですが、撮影をお願いする業者さんを選ぶうえで、上記のことを大切にしているかどうかを頭に入れて検討をすると、おふたりが本当に納得できる業者さんと出会えるはずです。
せっかくの結婚式です。
一生に渡って残したいと思える映像は、本質を突いた映像です。新郎新婦の手元に、そんな映像が残り続けることを願っています。
最近のコメント