『余興』は結婚式披露宴のプログラムの定番です。
みんなでダンスを踊るよ!と言っていたのに実は新婦の恩師や友人にインタビューをした動画をサプライズで流すなど、私自身感動した素敵な余興をたくさん見てきました。
友人によって一生懸命時間をかけて準備された出し物は、余興というプレゼントをもらった新郎新婦だけでなく、参加しているゲストも楽しめる素敵な時間です。
でも、最近は定番だと考えられていた余興をしないという選択をする新郎新婦が増えてきています。
▼余興とは
▼余興したくない・しない理由は?
▼余興が無くても大丈夫?
▼余興の代わり・演出例の紹介
▼結婚式の時間を楽しもう
▼余興とは
結婚式を盛り上げるために行なう演出のひとつです。 新郎新婦が友人に頼むパターンが一般的です。ムービーを流したり、歌やダンスを披露したり、サプライズでプロポーズを行なったりと様々な余興があります。
結婚式のプログラムの中ではゲストの方々にお酒が少しまわってきた頃合いの後半で行われる場合と、新郎新婦が中座している間の場つなぎとして行われる場合があります。
結婚式の中で1番盛り上がるパートのため、どんな余興が見れるのか楽しみにしているゲストも多いですし、サプライズビデオなど感動的なものも多く、友人の新郎新婦への愛情を感じられる素敵な時間でもあります。
▼余興したくない・しない理由は?
ゲストへの配慮
友人に余興を頼む際、仕事の合間に余興の準備を頼むのは申し訳ない・人前に立つというプレッシャーから結婚式自体を楽しめないのではないか・・・などの心配は依頼をする新郎新婦の頭を必ず横切るものです。
私の経験を1つ紹介します。
以前、私の友人が結婚式の余興を頼まれていました。新婦としては友達グループの数人に向けて余興をして欲しいと頼んだのですが、結局サプライズビデオの作成で動いたのは1人だけ。中学・高校の友人に直接会い、メッセージをもらい、それを動画としてまとめるという作業を1人でこなしていました。更に、結婚式当日には友人代表のスピーチという大役付き。余興を友人に頼むということは何を意味するのか、とういうことを考えさせられた経験でした。
準備から式当日まで、余興は友人に大きな負担を与える可能性が高いです。結婚式を純粋に楽しんでもらいたいというゲストへの配慮から、余興を友人に頼まないという選択をする新郎新婦もいます。
▼余興が無くても大丈夫?
披露宴の進行をどのようにするのかは、新郎新婦の自由です。余興やスピーチは必ずしなくてはいけないという演出ではありません。
しかし、定番の演出をしない代わりに2時間半の披露宴の時間を使ってどのようにおもてなしするかを考えなくてはいけません。
余興1回あたりの時間は、大体5分間程度が目安と言われています。前後で紹介やメッセージなどを含めると少しオーバーして7分くらいになるのが一般的です。
余興の回数は1回または2回。新郎新婦の友人どちらかがやる、または両方がやるというパターンもあります。
なので、余興をやらない場合空白になる時間は7分~20分以内くらい。数字にして見てみると以外と短いのです。新郎新婦が自ら演出をプラスするなどの工夫でその20分は簡単に埋めることが出来ます。
▼余興の代わり・演出例の紹介
友人に余興を頼まず、空いた20分間を埋めるための演出をいくつかご紹介します。どれも準備に時間のかからない簡単なものです。
ドレスの色当てクイズ
お色直しのドレスの色をゲストに当ててもらい、当たった方に景品をあげるという演出です。
回答の仕方は、ウェイティングルームに回答用紙を置いて事前に投票してう、中座している間に司会の方に進行してもらい投票をしてもらうなどがあります。中座の間に投票時間を設けると、新郎新婦がいない間もゲストを飽きさせないという配慮にもなる演出です。
ただ投票してもらうだけでなく景品をプラスすると更にゲストのわくわく感をあげることが出来ます。新郎新婦の思い出エピソードにちなんだ景品などにするのもおすすめです。
お色直しにクイズと景品という要素を加えるだけで立派な余興が出来上がります。
ドラジェサービス
ドラジェとは、アーモンドを砂糖でコーティングした糖衣菓子です。たくさんの実をつけるアーモンドは子孫繁栄のシンボルとされています。ヨーロッパでは古くから結婚式や誕生日などのお祝い事には欠かせないものとされてきました。プチギフトとして日本でもドラジェは人気のお菓子です。
余興をしない分、余った時間を利用してゲスト1人1人にドラジェを配って歩きお話をする。結婚式・披露宴では新郎新婦とはあまり話せないのが普通ですが、このような演出でテーブルを回ることでゲストとゆっくりお話する場を演出することが出来ます。
お菓子はドラジェでなくてはいけないという決まりはありません。お菓子ではなく手書きのメッセージを配るなどもあります。
100名を超える出席者がいる場合には時間的に難しい演出ですが、30名程の少人数の披露宴ではおすすめの演出です。
何もしない
余興に代わる演出や出し物を何もしないというのも立派な選択肢です。
結婚式では、久しぶりに集まる友人も多くプチ同窓会の様な雰囲気になることが多いです。美味しいご飯とお酒を楽しみながら、友人たちの歓談を楽しんでもらう。余興をしなければ場が持たないのでは、などの心配は必要ありません。また、新郎新婦もゆっくりお料理を食べる時間が確保できます。各テーブルに空席を用意しておき、新郎新婦がテーブルをまわりながらお料理を食べるという方法もあります。
▼結婚式の時間を楽しもう
余興を見るのは楽しいし、やってもらうのはとっても嬉しいことです。やる側もきっと楽しんでやってくれているのだとは思いますが、タイミングによっては周りがみんな忙しくってお願いできないことだってあるはずです。そんな時は、余興が無くて式は成立するのか・ゲストは残念に思わないかな・・・なんて考えなくてよいのです。
私自身、結婚式は余興をしなくてはいけないものだと思っていました。しかし、自分が結婚式をする時になり、私よりもかなり多くの結婚式に参加経験のある旦那に余興の相談をすると「余興のある結婚式には参加した事がない」と言われました。
会費制の結婚式などカジュアルなスタイルの結婚式が増えてきたり、近年では結婚式のスタイル自体も変化してきています。乾杯の挨拶、プロフィールムービー、スピーチ、ケーキカット、お色直し、余興、両親への手紙など、結婚式・披露宴の定番の進行はありますが、それは必ず実行しなければいけないミッションではありません。定番を参考に、自分たちの結婚式を作り上げれば良いのです。
“eat, drink, and be merry ”という言葉を海外挙式のウェルカムボードなどで良く目にします。日本語に訳すと食べて飲んで、結婚式を楽しめ!という意味です。これは“Eat, drink, and be merry, for tomorrow we die”という聖書の一文から来ているそうです。
個人的にこの言葉はとても良いなと思いました。いろいろな所から久しぶりに会う親戚や友人が集まれば“eat, drink, and be merry ”これだけでも十分な気がします。
余興のある結婚式も素敵ですが、食べて飲んで、結婚式を楽しめ!という言葉の通り、友人と食事や会話を楽しむゆったりとした時間の流れる結婚式もおすすめです。
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